陸上競技情報
フィールドとは/ホームメイト
槍投げなどの投擲競技や、走幅跳びなどの跳躍競技が行なわれる場所をフィールドと言い、これらの競技を総称してフィールド競技と言います。陸上競技における「フィールド」の定義や、そこで行なわれる競技などについてご紹介します。
フィールドの概要

トラックの内側を「インフィールド」、外側を「アウトフィールド」と言い、競技によってこのどちらかが使用されます。インフィールドを、陸上競技以外のスポーツ(サッカーなど)に使用できるよう整備されている競技場も多くあります。
フィールドの仕様や、競技に関するルールなど
日本陸上競技連盟(JAAF)が定めるフィールドの仕様は次の通りです。
走幅跳び・三段跳び
走幅跳び、三段跳びは、メインとなる観客席近くの砂場で行なわれます。なお、使用しない場合は雨水を防ぐため、大きなシートで覆われています。
・6ヵ所以上を設置
・助走路の長さは40~45m、幅は約1.22m
・踏切板は厚さ100mm以内で、白色の物
・踏切板のすぐ先に粘土板を設置する(判定を容易にするため)
・砂場の幅は2.75~3m。長さは、踏切線から砂場の遠い方の距離が、走幅跳びで最低10m、三段跳びで(特に男子は)最低21mを確保
棒高跳び
棒高跳びは、バックスタンドや中央のフィールドで行なわれることの多い競技です。
・6ヵ所以上を設置
・助走路の長さは40~45m。幅は約1.22m
・着地場所(マット)は最低で幅5m×奥行き5m
砲丸投げ
砲丸投げは、中央フィールドで行なわれます。主に、メインとなるスタンドから見て左側に選手が立ち、右側に向けて投てきします。
・2ヵ所以上を設置
・砲丸の重さは一般の部で7.26kg以上
・砲丸投げのサークルは直径約2.135m
円盤投げ・ハンマー投げ
砲丸投げと同じ投てき競技である円盤投げ・ハンマー投げも、砲丸投げと同様メインとなるスタンドから見て左側に選手が登場します。
・2ヵ所以上を設置(兼用しても良い)
・円盤の重さは一般の部で2kg以上。ハンマーの重さは一般の部で7.26kg以上。
・円盤投げのサークルは直径約2.5m。ハンマー投げのサークルは直径約2.135メートル。
・円盤投げ・ハンマー投げは会場全員の安全を確保するため、円盤・ハンマーが飛び出したり突き破ったりしない構造の囲いを用意する。
槍投げ
槍投げも同様に、メインとなるスタンドから見て左から投げます。
・助走路は30~33.5m
・槍の重さは一般の部で0.8kg以上
フィールド競技の観戦方法
フィールド競技は複数の競技が同時進行で行なわれることが多く、会場が自由席の場合、観客が自由に行き来しながらお目当ての競技や選手を観戦することができます。