陸上競技情報
走高跳びについて
古代オリンピックより行なわれている、跳び越えるバーの高さを競う陸上競技です。ここでは、走高跳びのルールや有名選手などの紹介を行ないます。
ルール

助走をつけて、片足で踏み込みバーを跳び越えます。同じ高さのバーには3回挑戦することができ、3回とも失敗した場合はそこで競技が終了となります。バーを越える前に、バーに触れてしまったり、体の一部が出てしまったりすると記録として認められません。また、競技者の人数によって、試技開始の合図から開始までに設けられる時間が異なります。
代表的な跳躍法
代表的な跳躍方法は次の通りです。
背面跳び
アメリカ出身の陸上選手ディック・フォスベリーが開発した跳躍法です。バーを跳び超えるときは、体が仰向けになり反った状態になります。現在では、世界的に最も使用されることの多い跳躍法でもあります。しかし、1968年のメキシコシティオリンピックで金メダルを獲得するまでは、背面跳びを行なう選手はいなかったため、笑い者にされることもありました。
正面跳び・ベリーロール
背面跳びが登場するまで多く使用されていた2つの跳躍法です。現在は、国際大会では使用されることは少ない跳躍法となってしまいました。しかし、ほとんどの小中学校の授業では、現在でも使用されています。
有名選手の紹介
走幅跳びの代表的な選手を紹介します。
ハビエト・ソトマヨル
キューバ出身の男子陸上選手です。引退までにオリンピックを含む様々な大会で、金メダルを11個、銀メダルを6個、銅メダルを1個獲得しています。1988年に、世界記録保持者となりました。1993年に自身の記録を更新した2m45cmの世界記録は、20年以上破られていません。また、走高跳び全体での2m40cm以上の記録37回のうち、21回がソトマヨルの記録となっているなど、圧倒的な強さを誇っています。
ステフカ・コスタディノヴァ
ブルガリア出身の女子陸上選手です。引退までに、オリンピックを含む様々な大会で、金メダルを9個、銀メダルを1個取得しています。1987年の世界選手権で記録した、2m9cmは世界記録として20年以上破られていません。また、女子走高跳び選手として、史上初であり世界で唯一の、「世界記録保持者」、「世界チャンピオン」、「オリンピックチャンピオン」の、名誉ある3つの肩書きを持つ選手として有名です。引退後も、陸上競技界に深く携わっており、ブルガリア陸上競技連盟副会長、スポーツ副大臣、オリンピック委員会副会長を務め、2005年からはブラジルのオリンピック委員会会長として活躍しています。